ぽんこつ写真記

写真歴16年の筆者が、初心者にも優しく写真の楽しさをお届けします。

瀬戸大橋を撮ろう!岡山県の観光&フォトスポット『鷲羽山展望台』

はじめに

みなさまこんにちは。PonkotsuPhotoです。

今回は岡山県の撮影スポットの紹介です。みなさまは「瀬戸大橋」をご存じでしょうか?中国・四国地方にお住まいの方ならなじみ深いですよね。本州(岡山県)と四国(香川県)を結ぶ全長約12kmの巨大な橋梁群です。

 

岡山県の観光スポットやフォトスポットを検索すると「倉敷美観地区」が上位に表示されることが多いですが、この鷲羽山展望台」も美観地区に負けないくらい魅力的な観光&フォトスポットです。

 

筆者にとっては高校生の頃から通っている思い出の場所。長年通って分かった経験値や撮影時のポイントを本記事に詰め込みました。また実際の撮影スポットの写真や作例も多数掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

※本記事は過去に投稿した記事のアップデート版です。本当はコンテンツの重複が無いように過去記事を直接修正する方が良いと認識しています。しかし、個人的な事情で過去記事との比較がしたかったので、今回のみ新しい記事として投稿することにしました。何卒ご容赦ください。

ちなみに過去記事はこちら

ponkotsuphoto.hatenablog.com

鷲羽山展望台と瀬戸大橋

鷲羽山展望台本州と四国を結ぶ世界最大級の橋梁群「瀬戸大橋」の観光スポットです。住所は岡山県倉敷市下津井田之浦。岡山県の南端に位置しています。

 

 

展望台のある鷲羽山標高133m。小柄な山ではありますが、瀬戸内海を広く見渡すことができる抜群の立地で、晴れた日には対岸の四国まで目視することができます。

 

展望台とはいっても、瀬戸大橋を撮影できるスポットは1箇所だけではありません。鷲羽山に登る道中や、山を越えた先にある知る人ぞ知る「映え」スポットなど、いくつかの撮影スポットがあるのです。今回は風景カメラマンの視点で、オススメの撮影スポットを紹介していきます。

 

穏やかな瀬戸内海の情景。対岸には香川県坂出市が見えています

筆者オススメの撮影スポット

早速本題に入っていきましょう。鷲羽山展望台にはいくつかの瀬戸大橋見物スポットがあり、どこから撮影するかで瀬戸大橋の表情も変わります。現地の観光案内看板でも6つのスポットが紹介されており、これらを巡ることで瀬戸内海と瀬戸大橋の全景を見渡すことが可能です。

今回はそんな撮影スポットの中でも、筆者が特にオススメする4つのスポットをご紹介します。

現地の観光案内板

筆者オススメの撮影スポット

 

筆者オススメその1 レストハウス前の展望デッキ

 

筆者オススメその1はレストハウス前の展望デッキ。いわゆる定番構図が狙えるスポットです。今回オススメしているスポットの中では一番駐車場から近く、最も人が集まるスポットです

撮影以外でもレストランや売店が併設されているため、休憩にも最適。レストランには開放感のある大きな窓があり、瀬戸大橋を眺めながら食事をすることもできます。ただし、レストランは昼間しか営業していないので、お食事も考えられている方は注意が必要です。売店は夕方17時30分まで営業しています。

 

 

レストハウス前の展望デッキ

筆者オススメその1(レストハウス前の展望デッキ)で撮影した写真

それでは実際にこの展望デッキから撮影した写真をご覧ください。

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

夏の昼間に定番構図で撮影。夏は展望台崖下の緑がより深くなり、空の青とのコントラストが美しい季節です。

 

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

季節をひとつ前に返して春。瀬戸大橋の写真ではありませんが、崖下の道路にも桜が咲き、春らしい光景が見られます。瀬戸大橋と絡めてもいいのですが、あえてこの部分だけをクローズアップして、爽やかな春の海辺を表現してみました。

 

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

マジックアワーの時間帯に長秒露光で撮影した1枚。様々な色に変化する空と、道路を走る車の光跡、そして海を行く船の光跡を1枚に収めることができる時間帯です。瀬戸大橋は夕日の見える時間帯に多くの人が集まりますが、実は夕日が沈んでしまった後も、素晴らしい光景を見せてくれるのです。

 

筆者オススメ1(レストハウス前の展望デッキ)からは3枚の写真を紹介しました。定番の構図ではありますが、季節や時間帯を変えれば瀬戸大橋も様々な表情を見せてくれます。

 

筆者オススメその2 ビジターセンター途中の坂道

 

オススメその2はビジターセンターに向かう途中の坂道。石碑が置いてあり、少し開けたスペースになっています。定番構図よりも少し角度が付き、瀬戸大橋を見下ろすようなアングルです。

 

特にオススメの季節は秋。普段は爽やかな緑の木々ですが、秋になると一部の低木が紅葉します。この紅葉した低木を前景に入れることで、定番とはまた一味違う雰囲気の瀬戸大橋を撮影することができるのです。

 

ビジターセンター途中の坂道

 

筆者オススメその2(ビジターセンター途中の坂道)で撮影した写真

そして、実際に秋に撮影した写真がこちらです。

Nikon D850 +TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD

こちらは10月の終わりごろに撮影した1枚です。時間帯は17時ごろ。紅葉した低木を前景に入れることで秋らしい雰囲気を演出してみました。

ここはオススメその1のスポットより少し角度が付き、対岸の香川県側を自然に画角に入れることができます。秋以外での季節でも、瀬戸大橋をより広く写したいときにはこちらがオススメです。

 

筆者オススメその3 山頂

 

オススメその3は鷲羽山山頂です。鷲羽山は小さな山なので、一般の方でも簡単に登頂することができます。第二展望台の広場からも案内がでているので迷うこともありません。登頂にかかる時間は、筆者オススメその1で紹介した「レストハウス前の展望デッキ」から大体10分程度です。

 

山頂は、筆者オススメその2(ビジターセンター途中の坂道)よりもさらに角度が付き、より高所から瀬戸大橋を見下ろすアングルになります。

 

注意点は展望スペースが狭いこと。おおよそ大人4~5人が立っていられる程度のスペースしかありません。三脚使用不可の文言は無かったと記憶していますが、撮影の際は一般の観光客の方にも配慮した撮影を心がけましょう。

 

鷲羽山山頂

 

筆者オススメその3(山頂)で撮影した写真

それでは実際に鷲羽山山頂から撮影した写真をご覧ください。

Nikon D300S + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

今まで紹介してきた写真よりも瀬戸大橋に近くなっています。近づいた分だけ瀬戸大橋に並行するようなアングルになり、画面に奥行きも出てきました。

季節は冬。2月の終わりごろに撮影した写真です。時間帯は17時半ごろ。冬は湿度が低く、夕日の光が霞むことなく綺麗に写せるので、夕日を撮りたい方にはオススメの季節です。

 

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

また望遠レンズを使用することで、瀬戸大橋を部分的に切り取るのも面白いです。この写真ではモノクロにすることで、工場夜景のような瀬戸大橋を表現できました。

 

鷲羽山山頂は今までのスポットより瀬戸大橋に近づくことができ、角度もつくので定番構図よりも瀬戸大橋を主題として引き立たせやすいスポットです。背景とのバランスもとりながら、瀬戸大橋をより主題として写したいのであれば、こちらがオススメ。

 

筆者オススメその4 東屋展望台

 

最後にオススメするスポットは「東屋展望台」。現地の観光案内板では⑥のスポットです。ここでは、最も瀬戸大橋に接近して写真を撮ることができます。アングルとしても瀬戸大橋の橋脚の正面になるので、迫力のある写真を撮影できますよ。

 

ルートとしては第二展望台から15分程度、鷲羽山山頂からであれば5分程度の距離です。道なりに進めば到着しますが、途中から道の舗装が無くなるので、本当にこの道で合っているのかと不安になります(笑)。道中は高低差もあるので、サンダルやヒールではなくスニーカー等が安全です

 

この後作例をお見せする夜景の撮影もおススメですが、道中に街灯などが無く、夜間はかなり暗くります。夜景撮影を考えられている方は懐中電灯などを持参しましょう

 

東屋展望台

 

筆者オススメその4(東屋展望台)で撮影した写真

それでは実際に東屋展望台から撮影した瀬戸大橋の夜景写真をご覧ください。

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

東屋展望台は最も瀬戸大橋に接近できるスポットなので、このように迫力ある瀬戸大橋を撮影することができます。瀬戸大橋を大迫力で撮影したい方はこちらがオススメです。今回は70mmの画角で少し引き気味に撮影しましたが、望遠レンズで一部分だけを切り取っていくのも面白いです。

 

実は、この「東屋展望台」まで足を延ばす人は意外と多くありません。私も長く鷲羽山展望台に通っていますが、昼夜問わず片手で数えられる程度しかこの「東屋展望台」で人と会ったことがないくらいです。そういった意味で、東屋展望台は鷲羽山展望台の中でも知る人ぞ知る「映え」スポットといってもいいでしょう。

おまけとして、山頂付近から東屋展望台までの道のりを写真で載せておきます。

 

【東屋までのルート】山頂方向の道に入らず、直進します

 

下り坂。高低差に注意

 

ここから舗装が無くなります。直進が正解のルートです。

 

途中にある"一本松の展望地点"よりさらに奥に進むと、東屋が見えてきます

 

到着!道中お疲れ様でした

アクセス

最後にアクセス情報です。鷲羽山展望台は、乗用車を366台駐車可能な無料駐車場がありますので、車でお越しの方は駐車場に困ることは無いと思います。

 

駐車場から一番近い第二展望台までは、急な階段2~3分程度の坂道があるので、身体の不自由な方や高齢の方などは車で展望台の直近まで登ることができます

 

www.okayama-kanko.jp

 

公共交通機関を利用される方は最寄りのJR児島駅からバスが出ています。詳しくは上のリンクよりご確認ください。

 

また夜景撮影を考えている方は、小型車用駐車場が18時に閉門するのでご注意ください。バス用の駐車場は閉門しないので、私はそちらに駐車しています。自家用車も駐車できるスペースがあるので問題はないと思いますが、不適切であればこの記述は削除します。

小型車用駐車場

バス用駐車場

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。拙い記事ではありましたが、この記事を通して鷲羽山展望台と瀬戸大橋の魅力が少しでも伝われば幸いです。

 

最新の統計を見ると、岡山県内では「倉敷美観地区」の方が観光客数は3倍以上。「鷲羽山展望台」は県外の方にはあまり認知されていない印象です。しかし、本記事で紹介してきたように、写真スポットとしては美観地区にも負けないくらいの魅力があります。

 

岡山県にお越しの際は、ぜひ鷲羽山展望台も観光地の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。写真撮影が目的ではなく、観光だけでも見ごたえは十分です。爽やかな海風を全身で感じながら見る人類の叡智の結晶は、心にグッとくるものがありますよ

 

それでは、また次回の記事で。PonkotsuPhotoでした。